異色!?のジャンプ漫画「アクタージュ act-age」
今回、ご紹介するのはジャンプ2018年8号から連載がスタートしたアクタージュ。
新人コンビが描く演劇(女優)漫画
アクタージュは原作担当マツキタツヤ(第二回ストキンPro 準キング受賞)と作画担当宇佐崎しろ(連載開始時20歳、現21歳)という才能溢れる若手の2人で作られている作品です。
内容はマツキタツヤが元々映像業界出身ということもあり、女優(俳優)にスポットを当てたものとなっております。
ジャンプでは珍しい女主人公、夜凪景
今作の主人公はジャンプ作品ではあまり多くはない女主人公です!
夜凪景は幼少期より映画をたくさん観て育ちました。
しかし、家庭環境が少し複雑であり、その悲しさ辛さから逃れる為、映画のキャラクターに自分の感情を合わせるようになります。
その結果生まれたのが夜凪景の武器「メソッド演技」です。
メソッド演技とは?
作中の説明では『その役柄を演じるために、その感情と呼応する自らの過去を追体験する演技法』とあります。
要は楽しかったこと、悲しかったことなどを思い出し、その役柄を演技にのせる、ということですね。
ちなみに、メソッド演技とは実在する演技法であり1940年代にニューヨークの演劇で確立されたものだそうです。
余談ではありますが、著者も同じような手法で涙を流すことができます!
出会いと成長
夜凪景は才能こそあれ、人として女優としてはまだまだ未熟です。高校一年生ですからある程度は仕方ないこと。
しかし、芸能界はそれで成功するような甘いものではありません。
彼女は、映画監督「黒山」やスターズの天使「百城千世子」、憑依型カメレオン俳優「明神阿良也」、スター「王賀美陸」などといった一癖も二癖もある人物らと仕事を共にすることにより、人としても女優として成長を果たしていきます。
演劇なのにバトル物!?
ジャンプと言えば、異能バトル物が多い印象ですがアクタージュの登場人物達は芸能人ではあっても、能力者ではありません。
勿論、殴りあったりもしません。この世界観では普通に捕まります笑
なんですが!
なんと!
バトル物の要素も含んでいます!
映画にしろ、舞台にしろ、全員が主役というわけではありません。当然、脇役も存在します。
俳優ならは誰もが誰よりもいい演技をしたい、観客を魅了したいと思うもの。
その心理描写や立ち回りがバトル漫画とはいえる演出を作り上げます。
これはもう立派にジャンプ漫画です!
夜凪景と一緒に作者も成長
序盤で話した通り、作者の2人は若手で連載も初めての経験です。
そのため、連載当初は演出や作画などに課題が見受けられました。(掲載順も後半が多かったです)
しかし、1年以上の連載を得て、画力も構成力も格段に向上しました!
今では立派な時期看板候補といっても問題はないでしょう!
読まず嫌いは勿体ない!
筆者は毎週ジャンプを購読しているのですが、実は最初のうちこの作品は読まずに飛ばしていました。
というか、正直なところ読み始めたのはここ数ヶ月。
完全に読まず嫌いでした、申し訳ございません。
今では読む順番は上位陣に!
一気読みがオススメ!
現在、8巻まで発行されています。
この程度の巻数なら追いつくのも簡単ですね!
是非、一気に読み進めてください!
勿論、筆者も全巻持っています!
本誌で追いかけたいけど、コミックスとジャンプの間の話が…
ご安心ください!
コスパはちょっと悪いですが、ジャンプ公式アプリ「ジャンプ+」で過去のジャンプ(電子版)を購入すれば、コミックス掲載話分の以降の話を読むことが出来ます!
ちなみに、2019年31号掲載分からが8巻以降の話です!
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映像化はあるのか?
ジャンプ作品といえば多く作品がアニメ化、実写化しています。
となれば、アクタージュも映像化の話が来てもおかしくない!?
はい、映像化の話は出るかもしれません。
ですが、作品の内容的に映像化で上手く表現するのは難しいと思われます。
例えば実写にしようとしても、20歳前後の若手俳優に天才俳優を演じるというのはなかなか荷が重いかと。
正直なところ、無理に映像化して駄作になるぐらいなら、漫画のままでいいと思います。
個人的な話ですが、著者が好きな漫画原作の映画で一番の駄作は「BECK」だと思っています。
今後の展開も楽しみ!
今、本誌では西遊記の羅刹女をテーマにした舞台が繰り広げられています。
これがまぁ面白い!
今後の展開もたのしみですね!
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